ケネディ大統領のカラーコンサルティング
「ケネディ」という名前はとても有名です。アメリカの歴史に燦然と輝く大統領の名前だからです。
歴代大統領の中でもっとも若く、しかし在任期間は短く、1961年に就任し1963年11月に暗殺され、その生涯を閉じました。若く、美しく、スタイリッシュな大統領夫妻は、卓越した政治的手腕とともに絶大な人気を集めました。
しかし、ケネディ大統領が選挙戦に臨んだ時、彼はそれほど有名ではなく対立候補のニクソン氏の方が有力視されていました。その情勢を一気に覆したのが史上初のTV討論会でした。いわばビジュアル戦略時代の幕開けでもあったのです。
それにいち早く気付き着目したのはケネディ陣営でした。ケネディ陣営はファッション、メイクアップにいたるまで、視聴者に若き有能なリーダーとしてのケネディをアピールすべく「色の演出効果」を駆使したのです。
その後、ケネディ大統領がカラーコンサルタントを登用したのは有名な話になりました。パーソナルカラーの分野にとっては、これはありがたいエピソードで、いろいろなところで取り上げ、パーソナルカラーの有効性に結びつけられました。
「似合う色ってすごいでしょう」
・・・でも、それ本当?
少なくとも当時の一般社会はまだカラーTVではなくモノクロTVの時代でした。
しかしながら、当時のモノクロTV討論会の、そのまたモノクロ写真から推察しても、ニクソン氏に差をつける「きらりと光る何か」が明らかにケネディ大統領にはあるのです。
彼を勝利に至らしめた「カラーコンサルティング」とは何か?謎が謎を呼び、出てきた結論は次のような事ではないかと思います。
カラリスト的考察で推論すると、ケネディ大統領『演出』の一番大きなポイントは明度「コントラスト」の効果です。
濃紺のスーツと純白のシャツのケネディ氏は、モノクロ画面から見る視聴者に白/黒のメリハリのある強い印象を与えます。その結果はシャープで精悍な、若さと自信にあふれたリーダーをイメージさせます。
一方、ニクソン氏はなんと「グレイ」、穏やかで控えめでぼやけて見えます。
(少しマニアックに言うと寒色系、低明度、清色(透明感のある色)の条件を備えた色は、カラーTVの現代でも同じような効果を発揮します。そして高彩度の赤いネクタイなら今でこそ視覚効果抜群でしょう。)
また、ケネディ大統領はTV討論会のためにメイクアップをしました。色の効果はメイクアップにも現れています。肌の色が黒いといわれたケネディ大統領を、健康的でさわやかに見せたのはメイクアップの力です。
ファンデーションで肌の「つややかさ」を演出し、単なる色黒を血色の良い小麦色の肌に見せ、白く輝く歯とのコントラストを強調させることで、好印象を導きだしています。
一方、ニクソン氏はノーメイク。
結論
その1
ケネディ大統領のカラーコンサルティングと、フォーシーズン分類のパーソナルカラーとは残念ながら時期が合いません。似合うという目的で、大掛かりに色で演出する時代ではなかったはずです。
その2
時代背景を考えればむしろ人の共通心理をベースにした『色彩調節』をイメージコーディネートに応用したと推測する方が自然な流れと言えます。
と、いうわけでケネディ氏を勝利に導いたのはケネディ大統領に『似合う色』をではなく、理想的な大統領に『演出する色』という事ではないのでしょうか。
ケネディ宇宙センター、ケネディ国際空港・・・。
今では実在した頃のケネディ大統領を知る人も少なくなりつつありますが、若くして凶弾に倒れた大統領を惜しみ、懐かしむ人々によってその名前は語り継がれていくことでしょう。
歴代大統領の中でもっとも若く、しかし在任期間は短く、1961年に就任し1963年11月に暗殺され、その生涯を閉じました。若く、美しく、スタイリッシュな大統領夫妻は、卓越した政治的手腕とともに絶大な人気を集めました。
しかし、ケネディ大統領が選挙戦に臨んだ時、彼はそれほど有名ではなく対立候補のニクソン氏の方が有力視されていました。その情勢を一気に覆したのが史上初のTV討論会でした。いわばビジュアル戦略時代の幕開けでもあったのです。
それにいち早く気付き着目したのはケネディ陣営でした。ケネディ陣営はファッション、メイクアップにいたるまで、視聴者に若き有能なリーダーとしてのケネディをアピールすべく「色の演出効果」を駆使したのです。
その後、ケネディ大統領がカラーコンサルタントを登用したのは有名な話になりました。パーソナルカラーの分野にとっては、これはありがたいエピソードで、いろいろなところで取り上げ、パーソナルカラーの有効性に結びつけられました。
「似合う色ってすごいでしょう」
・・・でも、それ本当?
少なくとも当時の一般社会はまだカラーTVではなくモノクロTVの時代でした。
しかしながら、当時のモノクロTV討論会の、そのまたモノクロ写真から推察しても、ニクソン氏に差をつける「きらりと光る何か」が明らかにケネディ大統領にはあるのです。
彼を勝利に至らしめた「カラーコンサルティング」とは何か?謎が謎を呼び、出てきた結論は次のような事ではないかと思います。
カラリスト的考察で推論すると、ケネディ大統領『演出』の一番大きなポイントは明度「コントラスト」の効果です。
濃紺のスーツと純白のシャツのケネディ氏は、モノクロ画面から見る視聴者に白/黒のメリハリのある強い印象を与えます。その結果はシャープで精悍な、若さと自信にあふれたリーダーをイメージさせます。
一方、ニクソン氏はなんと「グレイ」、穏やかで控えめでぼやけて見えます。
(少しマニアックに言うと寒色系、低明度、清色(透明感のある色)の条件を備えた色は、カラーTVの現代でも同じような効果を発揮します。そして高彩度の赤いネクタイなら今でこそ視覚効果抜群でしょう。)
また、ケネディ大統領はTV討論会のためにメイクアップをしました。色の効果はメイクアップにも現れています。肌の色が黒いといわれたケネディ大統領を、健康的でさわやかに見せたのはメイクアップの力です。
ファンデーションで肌の「つややかさ」を演出し、単なる色黒を血色の良い小麦色の肌に見せ、白く輝く歯とのコントラストを強調させることで、好印象を導きだしています。
一方、ニクソン氏はノーメイク。
結論
その1
ケネディ大統領のカラーコンサルティングと、フォーシーズン分類のパーソナルカラーとは残念ながら時期が合いません。似合うという目的で、大掛かりに色で演出する時代ではなかったはずです。
その2
時代背景を考えればむしろ人の共通心理をベースにした『色彩調節』をイメージコーディネートに応用したと推測する方が自然な流れと言えます。
と、いうわけでケネディ氏を勝利に導いたのはケネディ大統領に『似合う色』をではなく、理想的な大統領に『演出する色』という事ではないのでしょうか。
ケネディ宇宙センター、ケネディ国際空港・・・。
今では実在した頃のケネディ大統領を知る人も少なくなりつつありますが、若くして凶弾に倒れた大統領を惜しみ、懐かしむ人々によってその名前は語り継がれていくことでしょう。